
星立天然保護区域(ほしだててんねんほごくいき)
星立集落にある天然記念物
天然記念物というと、イリオモテヤマネコなどの動物を思い浮かべることが多いと思います。実は天然記念物って動物だけじゃないんです。植物にも天然記念物があり、天然記念物の植物が生えている場所(群落など)も天然記念物に指定されることがあります。
星立集落も「星立天然保護区域」という名称で天然記念物指定されている場所です。西表島の中でも原始の風景が残る場所。1972年に指定されてます。大部分はヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキを中心としたマングローブですが、マングローブ林内にはミミモチシダが自生していたりします。
ミミモチシダはフィリピンにも自生している植物ですが、台湾には生えていない。常緑の大型のシダで、どうして台湾に生えていないのか?大昔の地殻変動の影響?気候や自然条件の問題?などいろんな仮説に思いをはせれる謎でもあります。研究する対象にもなる謎ですね。
また、一属一種で石垣島と西表島の固有種でもあるヤエヤマヤシも生えている場所でもあります。生き物もオキナワアナジャコやシレナシジミなどが多く生活している豊かな場所でもあります。
許可なく現状を変更すると法律違反
西表島の動植物の宝庫でもある星立天然保護区域。許可なく現状を変更したり、保存に影響を及ぼす行為をすることは法律で禁じられている場所でもあります。
観光の際も、集落の中を歩くぐらいなら大丈夫ですが、星立の自然の中に入る時は、地元の詳しい人に案内してもらうなどしてください。
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