節祭(星立・干立)

国の無形重要文化財

節祭は祖納、星立の2会場で開催

西表島では、毎年旧暦10月前後の「つちのとのゐ」の日に「節祭(しち)」という行事が行われます。五穀豊穣と住民の健康・村落の繁栄を願う伝統行事で、500年もの歴史がある行事。1991年に国の重要無形文化財に指定された行事で、歴史がある行事です。

節祭は3日間かけて行われます。1日目は家庭で、2日目は「世願い」といって船元の御座で、3日目は太平井戸で行われるものです。2日目の「世願い(ゆーくい)」が「節祭」のメイン。祖納集落と星立集落の2会場でそれぞれ行われます。それぞれの会場で内容や時間帯が異なるので、世願いの日は、それぞれの会場を行ったり来たりするって楽しみ方もあります。

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星立集落の節祭

星立集落の節祭は前の浜をサバニという小舟で漕ぐことから始まります。始まりの時間は、その年の潮の満ち引きの時間によって変わってくるので、直前にならないとわかりません。東(あがり)と西(いり)に別れてサバニを漕ぎ浜から海へ、海から浜へと戻ってくる。

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その頃、別会場での祖納集落では、芸能奉納の棒術などが披露されている頃です。サバニをじっくり見たい人は星立会場、奉納をじっくり見たい人は祖納会場へ行くことをオススメします。

星立会場ではサバニ(船)。サバニは男性が乗って漕いでいきます。その間、女性は浜で踊る。手をヒラヒラさせ、念を送るようにした踊り。夫の無事を願う妻の気持ちを表しているような踊りで、人々の願いのチカラを感じさせられる踊りでもあります。

サバニが終わると、公民館の近くにある御嶽(うたき)と呼ばれる、神棚のような場所で奉納が始まります。星立集落では星立集落に伝わる方言を用いた狂言や、オホホの登場、獅子の演舞などが催され、会場をわかせてくれます。同じ西表島という島にある集落ですが、それぞれの集落で方言が違ったりと、文化が豊かな島であったりもします。

日本語への同時通訳アリ

星立会場では、観光の方にも方言がわかりやすいように、青年会の人々がマイクで日本語に同時通訳をしてくれて意味を伝えてくれたりします。通訳なしでは呪文のように聞こえる方言。通訳を通して聞いていると、やはり日本語がベースになっている方言なんだなということを感じます。沖縄独特の訛りで、訛りが強い!ですが、時々聞き取れたりと、ただ聞いているだけでも楽しくなってきます。

その頃、祖納会場ではサバニ船での行事が始まるころ。サバニを見逃した方は祖納会場へGO!

星立集落だけ、オホホ登場!

星立集落の節祭では「オホホ」というキャラクターが登場します。オホホは「オーホホホホ、オーッホホホホ」という高い笑い声に似た声を出しながら、お札をばらまくというキャラクター。お金をばらまくだけでなく、ばらまいたお金をセッセと回収するというセコいキャラクターでもあります。

昔、西表島のあたりには海賊がいて、外国人の海賊が島の娘を連れていったという言い伝えもあるそうです。オホホはその外国人がモデルになっているのではないかと言われています。海賊に連れ去られないように教訓として、島の行事で語り、演じ伝えられているのかもしれません。

オホホやミルク神の行進、奉納演舞など、盛りだくさんな星立の豊年祭。最後は獅子が登場して大暴れ。本州の田舎では正月に各家庭に回ってくる獅子舞に似たような獅子です。西表島でも獅子に頭を噛まれると丈夫になるというのは一緒。ですが、特に星立の獅子は迫力が違います。子供なんて、噛まれる前にびっくりして泣き出してしまうほど。観客の目の前まで来て踊ってくれる獅子は圧巻です。

歴史に触れれる行事

星立の節祭も、神様に奉納するための演舞だったり、歴史を口伝で伝えて行くための行事だったりします。島では特に凶作になったりなんかしたら死活問題です。昔の人は、自然への脅威はもちろんのこと、自然に宿っている神様という存在を崇めるように、寄り添うように生きてきました。

そんな歴史が節祭という行事として残っています。そんな自然への願い、感謝を捧げる節祭で西表の歴史に、ちょっとでも触れてみてください。

 

 

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こんにちは、沖縄離島ナビです。 大学でインドネシアのボルネオ島のジャングル調査に関わり、ジャングル好きに! ジャングルの島「西表島」でカヌーガイドを5年した経験があります。 現在は、石垣島に移住し、石垣島の魅力、沖縄の魅力を配信しています。夢は石垣島で旅人、島人が集まりワイワイと情報交換ができる社交場を作ることです。

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